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LETO レト Comments (13)
絶対もっと面白くできたのにもったいない
ヴィクトルもマイクも俳優かっこいい
マイクのバンドはガレージロック・リバイバル的な?ヴィクトルはロックンロールよりもニュー・ウェイブながらフォークよりな音楽性。
ソ連の国家情勢にマイクの立ち位置などピンと来ない感じで、ナターシャの小悪魔的要素にイラっ!と、物語自体が進んで行かないようで葛藤や起伏に物足りなさが。
ロックンロール的青春群像を勝手に期待したせいか、基本的に奇妙でイライラする三角関係を中心とした男女の甘っちょろい物語に落ち着いている。
少しベテランのアーティスト・マイクとその妻ナターシャの話かと思っていたが、あらすじ見るとヴィクトルとナターシャの恋の話なんだね。観た後でわかるくらいだからその描き方は中途半端なのかも。むしろ印象に残るのは、途中のPVのような映像。なじみのある曲をカバーしてることもあって楽しかったし、結構カッコよかった。
あと印象に残ったのは当時のソ連の体制。ロックのライブで立ち上がったり、手を振ったりってのができないことに驚いた。当時のソ連ではもちろんあからさまな体制批判なんてできないから別の形でロックとしての立場を守ろうとしたのだろう。その試行錯誤が垣間見えて興味深い。
KINOはロックというよりフォークに近く、あまり好みの音楽ではなかったが、マイク率いるズーパークはかっこよかった。マイクはJET(オーストラリアのバンド)のヴォーカル・ニックに似てることも印象に残った(知らない人はごめんなさい)。
涙するわけでも共感するわけでもなかったけど、結果楽しむことはできた良作ロック映画だ。
ミュージックビデオのようで、
ドキュメンタリーのようで、
ミュージカルのようで、
ヒストリカルムービーようで、
フィクションとノンフィクションの狭間のような不思議な感じで、
モノクロとカラーのコラージュが秀逸で、
音楽かっこいいし、
最高やん!!
旧ソ連の歴史やアーティストには詳しくないけれど、
若者たちの音楽への想いは、いつの時代も熱くて胸がキュンとする。
発展途上の音楽や若者は、とても魅力的でオモシロイ。
要所要所で挿入される「フィクションです」のワンシーン、
スタンディングにモッシュありの盛り上がるライブシーンに、
コロナ禍でライブにいけない自身の現状が合わさって泣けてきた…。
早くライブに行きたい…。