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マルコヴィッチの穴 Comments (19)
この映画を見て一番引っかかったのは、マキシンの言動の一貫性の無さだ。
クレイグの穴についての話を最初は受け流していたのに、いきなりそれを使って商売を持ちかけたり
ロッテへの愛を取り戻したり
といった風に。
これは私の妄想だが、マキシンも誰かに意識を乗っ取られていたのではないだろうか?
この仮定から誰が乗っ取ったかをかんがえると、穴を商売に使おうとした点から、船長たちとは利害関係がなさそうである。しかし、71/2階のいきさつを本当に知っていたとしたら、船長と面識があった可能性はある。
船長の妻が気になるが…
あと、
他人の感想で人の人格は人との触れ合いで形成されることを表現していると論じているのはなるほどと感心した。
ストーリーは評価が別れそうですが
設定自体は面白いと思いました。
あの俳優に入るのがそんなに良い体験なのか?
良い思い付きなので、それを活かせれば良い作品なのだが。
惜しいなキャメロンが綺麗過ぎるので汚しても、もう一人の女に固執する動機がない。
何度も繋いだ人生に、かけらもない共感も感動もない。
だから、仕掛けの旨味も、驚きも感じなかった。
良い脚本なのに、惜しすぎる。
後半はだれすぎる。
オラウータンが胃潰瘍で精神療法受けるくらいだから、それを膨らせたら良いのに。
シヨーンペン、ブラピだせるならそれに入れば良いのに。
ブラピの心の中なら闇が深そうなのにね!
この設定だけがあって、この設定の思い付きを楽しんでいるだろうなぁという気はしますが、それを映像化するのに何が必要か、あまり考えられていないのではないでしょうか?
なんと言いますか、この映画は、何で観客を惹きつける、魅了するのか、その確信がないままに撮っている感じがしてきます。
たとえば、7と2分の1階という設定ですが、そのフロアの天井が低いことの意義があまり分かりません。あんな風に、マルコヴィッチの穴という異次元に入っていく前の空間にも、異様さを持たせてしまったら、こちらとしては、現実から異次元への変化で感じられるはずの摩訶不思議さが減じてしまっているように思います。せっかく穴という窮屈な空間に入っていくんだから、それ以前は普通の空間であった方が、そのコントラストが生きたと思うんですよね。結果的に、なんか感覚としてはずっと、物理的な穴の中にいる感じになってしまって、本当に感じるべき(つまり、この映画のテーマだったはずの?)現実世界そのものが十分に穴の中、という感覚が味わえないような気がしました。
って、こういう風にいろいろと書きたくなってしまうのは、私の中のモヤモヤをなんとかしたいから…なんでしょうね… すいません、はい。