余命10年

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マツリは重病を患い、カズは自殺を図った。生きたくて苦しんでいた者と死にたくて苦しんでいた者が相容れることで互いが生きてて良かったと思えた人生になった。桜吹雪の映像や壮大な音楽がよりいっそう生命を感じさせる作品だった。もし身の回りの人が余命宣告されたら私は何を思うのだろうか。

拾い物。
ベタな闘病恋愛譚の想定内だが、
だからこそ銀残し気味にしっとりと
湿度ある東京の夜を撮れた。
そこに現時点最高湿度の主演女優を据え、
逆に湿り気の全く無い主演男優を置いて
ネバ付きを巧みに避けた。
ゆえに長尺だが心地良い。
台詞の印象の無い枯れた松重豊も良し。
支持。

余命系は得意ではないのですが藤井道人監督ファンとしては期待した作品。

冒頭いきなり大スクリーンに映り出される映像美…タイトルが出るまでに既に一回泣けました。さ、す、が。

私は小松菜奈さんと坂口健太郎さんが大すき。
その2人を主演にして藤井道人監督が映画を撮ると知った日から完成をワクワク待ちました。

主演の2人はもちろんですが、リリーさん黒木華さん奈緒さんをはじめ脇を固める俳優陣の素晴らしさに感激。一人ひとりの役者が魅力的に活かされていました。
特に両親役の松重豊さんと原日出子さんの静かな深い愛にまた泣けました。
そして次第に痩せていく茉莉役の小松菜奈さんの役作りにとにかく頭が下がります。
それに坂口健太郎さんは等身大の和人としてスクリーンの中に存在していました。

光の使い方や季節の流れを醸しだす景色、役者の魅力を引き出した演出、ハッと心揺さぶられるカットの数々…藤井・今村マジックに魅了された〜〜酔いしれた〜〜

そして物語に彩りを添えるRADWIMPSの楽曲。
エンドロールの『うるうびと』にまたまた泣けました。
劇伴音楽29曲もご堪能あれ〜

茉莉と和人の生きる姿が美しい映像になって私たちに大切なことを教えてくれる映画。

物価の動向やら新型ウィルスやら不安ばかりの憂鬱な日々。
難病の茉莉が最期まで必死に生き抜いたように自分もやれることを考えながら命を燃やそう、そう思えた。

こんなご時世だからこそ、たくましく生きようよ…

余談
オトナの事情は分かりますが本音を言うなら…脚本も藤井監督にやって欲しかった〜残念⤵︎

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藤井監督らしい美しい映像と丁寧な描写で、
松重豊さんの表情がとても印象的でした。

こんなに泣くとは予定外。余命系はいかにもで好まないんだが、この作品は違った。まさかこんなに涙が溢れるとは、、、失態。
後半から、ラストは畳み掛けで涙の嵐でした。
ハンカチがない！必死に隠しました。。
メチャクチャ面白かったです。
今のところ年間1位です。

配役が良かった。演技最高で、主役の2人は勿論で脇役が更に泣かせた。

最後の主題歌は流れに合う、雰囲気は良かったが、グッと来るメロディーではなかったのが残念。
もっとテレビドラマの主題歌みたいに分かりやすい泣かせる曲があったはず。。。