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エンゼル・ハート Comments (7)
映像は原風景的イメージスケッチを随所に挟むことで
様々な情緒を喚起させる仕組み。
ちょっと音楽があえて言うと、良くない。内容が十分気味悪いのにさらに前衛的、オカルトチックな変な音楽を乗せるから、とにかく印象が暗い。
全編、巨匠タッチって感じ。
おもしろくはない。
フリが効いているようで、効いていない。
ニワトリが苦手で、死人が出るような事件を扱ったことのない私立探偵エンゼル。歌手のジョニーの交友関係を当たっていると、その証言者が死亡。いきなり殺人事件の容疑者になりそうだったので、仕事から降りたいと願い出たが報酬が魅力だった・・・次々と死者が出て、ブードゥ教の儀式と密接な関係がある。
ジョニーの行方が雲をつかむように消えてゆく。ブードゥーもキリストも嫌いというところから、もしやと思いつつ、結構エロいのでのめりこんで見てしまう。エピファニー(リサ・ボネ)という17歳黒人女性はジョニーの子。しかもすでに子持ちだ。そんな彼女とも関係を持つところなんて正に悪魔的。
結局、ジョニーはエンゼル自身だったというオチだが、サイファ(デ・ニーロ)がルシファーの化身だとか、安っぽいオチなのが気に入らない。だけど、シャーロット・ランプリングのヌードや、リサ・ボネのヌード・・・艶っぽすぎ!しかも腋毛も生やしているし、エロエロ・・・ストーリーなんてどうでもよくなってしまう。
英国からハリウッドへとやって来た職人監督アラン・パーカーの映像と音楽のマッチングが素晴らしく、ミッキー・ロークの主演作では『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』に次いで好きな作品です。
うらぶれた私立探偵役が凄く似合っていました。
画面に何度も登場する昇降するエレベーターは、光と影、白と黒とのコントラストのきいた映像と共に、言いようのない不安感を煽ります。
アラン・パーカーに続く、社会派でありながらも娯楽作品のツボを心得た若き英国人監督の登場はいつになることやら。
こっち系かとは思わなかった。気持ち悪い。探し人が記憶喪失、整形、、、これでなんとなく先が読めてしまう。血がいっぱいで、もう観たくない作品。デニーロの長い爪とゆで卵だけを記憶に留めたい。タップダンス音が恐怖音になるとは。エンドクレジットは下がる下がる。