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ベイビーティース Comments (3)
モーゼスと出会い恋に落ち
リスクを冒しながらも
新しい世界へ踏み出す
.
子供を見送らなければならない
父ヘンリーと母アナ
モーゼスと弟・🎻先生・隣人
ミラが救い繋げた絆
ミラの最後の恋
残した愛
ありふれた日常に
残り少ない命に輝きをもたせた
こゝろ揺さぶられる作品です😌
.
.
バイオリン・ピアノの音色
流れてくる音楽・鳥の鳴き声
繊細な描写に音が耳に残ります
.
#シャノンマーフィー 長編デビュー作
#ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞・
女優賞・金獅子賞ノミネート
モーゼスを演じた #トビーウォレス は
最優秀新人賞を受賞しています
ミラを演じたのは
「ストーリーオブマイライフ」の三女ベスで
注目浴びた #エリザスカンレン
予告でうたっている通り主人公の16歳の少女ミラが大病(多分白血病)を患ってるところから作品は始まる。
そして作品が始まると同時に後の恋人となるモーゼスと出会う。
ミラの父は精神科医であり家も大きく、学校や習い事の背景などから育ちの良さが分かる。
一方モーゼスは実の母に勘当され、決まった住まいもなさそうであり、その場凌ぎの生活を送るいわゆるアウトローな生活をしている。
モーゼスが当初ミラに近づいたのもお金を借りる事や、家にある数ある薬を盗みそれを不当に売り捌くのが目的であった。
もちろんミラの両親はモーゼスがミラに近づくことを許さない。だがミラは残り少ない人生を彼と過ごすことを
強く望みその攻防が序盤から中盤にかけて続く。
体感で多分ラスト40分切ったくらいで両親がミラの願いを聞く決断をしモーゼスを自宅に招き入れ一緒に過ごす。時が経つに連れミラへの愛情は強まり、そしてミラの家族との間にも信頼や愛が芽生え、ミラの最後まで共に過ごす事となる。
主人公が大病を患い残りの人生を恋人というパターンの多くの作品とこの作品が異なるのは、主人公のミラが病気になるまでの背景や回顧するシーンが少ない。
病気だから、残りの時間が限られてるからといって時間を逆算して過ごすのではなく一瞬一瞬を本能的に生きる美しさは描かれている。本能的に生きる事をミラ自身が大切だと望んだからこそ、後先考えず野生的に生きるモーゼスに惹かれたのではないか。
その為決してドラマ性の濃い作品ではない。アートチックな描写が多かったり感性で楽しむような作品に感じた。
あまりアート系だったりこのタイプの感性を持ち合わせてない未熟な僕にはあまり楽しむ事はできなかった。
またミラの気持ちや意思なんかは理解できたつもりでいるが、どうもモーゼスの存在が共感できず。
その辺は主観性をなくしいかにミラの気持ち視線で見れれば共感に繋がるんだろうけどダメであった。
色彩や音楽なんかも綺麗で美しい作品ではあった。
それとミラ役のE.スカンレンの恋愛経験が少なくあの初々しい演技はとても魅了される。親目線のような視線で時には可愛らしい気持ちに、時に切ない気持ちにさせられる。
はじめに描いていたイメージは、「病気の彼女が知る、最初で最後の恋」のような、エモさを綴るような作品だと思っていた。しかし、この作品はそんな生ぬるいことなど言わない。骨太なドラマから突きつけるのは、「生への欲求」。病気を抱えた女の子の家族、好きになった彼、周りのほとんどが"足りない"人で、強くも偉くもない。人としての欠陥を持っている。だからこそ、そこを埋めようとして、彼女や彼に当たったりする。序盤は割と凸凹だけが機能するので、やや引き込まれにくいかったが、彼に連れられたことによって開かれる世界を堪能するとき、骨太なドラマを積み上げていく。そこに流れるクラシックやクラブミュージックに、自然が奏でる音まで、感情を煽動することで、一層の面白みを感じる。また、章立てされたチャプターが限られた時間を有限かつ価値のあるものへ昇華させている。多彩な表情を魅せる映画だけに、こちらも器が大きくないと感じられない部分も多数あるのが特徴的だった。最後に、タイトルの意味が特に素晴らしい。序盤で出てくる乳歯が意味を成すとき、あっけなく落ちてゆく様が何故か美しい。だからこそ、入り口と出口の違いに驚きながら楽しんで欲しい。
可笑しく思えるような不思議な二人が、いつの間にか「変哲のない二人のすべて」を見ていることに気づく。いい意味でエモく、密度の濃すぎる青春の行方。バランスの取れた優しい1本。