trang web này là một trang web điện ảnh tổng hợp về áp phích phim, đoạn giới thiệu phim, đánh giá phim, tin tức, đánh giá. chúng tôi cung cấp những bộ phim hay nhất và mới nhất và những bài đánh giá phim trực tuyến, những đề xuất hay hợp tác kinh doanh, vui lòng gửi email cho chúng tôi. (bản quyền © 2017 - 2020 920mi)。 email
モナリザ Comments (5)
ムショ帰りのジョージは、ボスの世話で黒人高級娼婦シモーヌの運転手として働きはじめる。最初は反発し合っていたが次第にジョージは彼女に惹かれていき…。
チビでハゲで小太りのチンピラ、ジョージが主人公のノワール映画で、冴えないオッサンの純愛映画でもある。
今の感覚で観ると、セリフやストーリー展開がまどろっこしくて地味な地味な印象を受けるかもだけど、今の映画にはない様式美的な美しさや上品さもあると思う。
チビでハゲでデブだけど、そんなの帳消しになるくらい心は純粋情熱的!
私はこのおっさんに惚れました。
しかもこの曲、モナリッサ~♪モナリッサ~♪なぜか知ってました。
この粗暴で短絡的なジョージがなぜ憎めないのか――それは、物語が進むにつれ、どんな女性も“レディー”として扱うようになっていくから。シモーヌのサポートで、チンピラ服を脱ぎ、高級スーツへ――アルコールも控え、注文はお茶に。ここで登場する小粋なセリフが素晴らしい。ホテルのウェイターから「飲み物は?」と聞かれ「お茶でいい」(初期は即座に「ブラッディ・マリー」を注文していたのに…)。さらに「アールグレイでいいですか?」と問われ「いや、お茶でいい」。このシーン、本当に愛おしいんです。
物語は後半に向かうにつれ、裏社会の事情も絡み合い、ミステリー要素が増してきます。シモーヌが“求めている者”がキーになってくるのですが、ここでまたニクイ演出。ジョージの衣装に注目しながら見てください。高級スーツの白シャツが、ある瞬間から、チンピラ風のガラシャツへと転じています。つまり、アウトローに戻らなければ、闇に埋もれたアンサーにはたどり着けない。裏社会も絡んできますから、勿論銃撃戦も描かれます。この銃撃戦が、これまた、泣ける。ジョージをハグしたくなるほど、泣ける――。
鑑賞時、気にしてもらいたい会話があります。それがジョージと腐れ縁のトーマスとの2ショットで登場するやり取り(冒頭10分以内に出ますよ)。
トーマス「女は不可解だからな。スカートにおしろい、天国では羽をもらえる」
ジョージ「天使は男だ」
トーマス「初耳だ」
ジョージ「本当だ。天使は男なんだ」
本作におけるジョージは、シモーヌ(=聖人)によって命を授かった“天使”として位置づけられます。彼女の願いを叶えるために奔走する“天使”。そんな彼がふと願ってしまった「自分の幸せ」。しかし、シモーヌが求めていたのは、あくまで“天使”だった――このすれ違いが良いんです。だから、鑑賞した人ならきっと思うでしょう。「ジョージに神の祝福あれ」と。
余談:ニッチな場面なのですが、連続顔面鞭打ちに鬼の形相で耐え抜くボブ・ホスキンスも見どころです。
冴えない主人公の男がラストで頼もしく思えてくる。こんな人が本当はいい男なんだろうなあ。
レズ映画って、当時はほとんど撮られてなかったのでは?と思うと、イギリス映画らしいかもしれません。
80年代角川映画の匂いを感じさせるフィルムでした。